交通違反をする人は事故を起こしやすい?
財団法人交通事故総合分析センターの調査によれば過去3年間に違反を5回以上繰り返した運転者は、過去3年間に違反を1回もしていない運転者に比べて、その後3年間に事故を起こす可能性が3倍以上高いといわれています。交通違反をしない、交通ルールを守る事は事故0にもつながります。今回は交通違反の原因と対策についてご紹介します。
一番多いのは一時不停止
令和5年の交通違反検挙数では一時不停止が最も多く、全体の約3割を占めています。全体の事故の半数以上が交差点で発生しており、一時停止の場所を止まらずに進行した場合には他の車や歩行者、自転車と衝突する危険があります。
「止まれ」の一時停止の標識や標示のある所、赤の点滅信号では必ず一時停止するとともに、他の交通の流れをよく確認しましょう。自転車も一時停止の義務があります。標識を見落とさないようにしましょう。
次に多いのは速度超過
次に多いのは速度超過による違反で全体の違反の約2割を占めます。半数以上が時速15km~時速25kmを超える違反です。
速度が出ると危険を認知しブレーキを踏むのが遅れ、ブレーキを踏んでから車が止まるまでの距離も長くなります。また、速度が出ると事故の際の衝撃や被害も大きくなります。少しぐらい速度を出しても大丈夫。その油断が大きな事故につながります。
POINT!
カーブを曲がる時にかかる遠心力や車が衝突するときの衝撃は、速度が2倍になれば4倍、速度が3倍になれば9倍となり速度の2乗に比例して大きくなります。例えば、時速60kmでコンクリートの壁にぶつかった時の衝撃力は14mのビルから落下するときの衝撃とほぼ同じになるといわれています。
他の交通のことを考え、思いやりのある運転を
なぜ交通違反するのでしょうか?例えば速度超過をする理由としては・・・「予定があり急いでいた。」「道が空いていたので少しぐらい速度を出してもいいと思った。」など自分にとって都合の良い理由が多く見受けられます。他の車や歩行者など他に道路を利用する人のことを考えて運転しましょう。もしも交通違反をしてしまった際には、このままでは事故を起こす可能性があると思い、二度と交通違反をしないという強い気持ちで運転しましょう。そして、安全運転を続けてゴールド免許(優良運転者)を目指しましょう。