車検はクルマの健康診断
自動車は一定の時期に検査(車検)を受けなければなりません。自家用の乗用車は2年ごと(初回は3年)に受ける義務があり、車検を受けていない自動車は公道を走行してはいけません。車検では日常の点検では確認できない部分を国家資格を持つ整備士が点検と交換・整備を行います。車の故障や整備不良によって大きな事故につながる事も・・・車検制度には車両に起因する事故を未然に防ぐ目的があります。今回は車検の方法についてご紹介します。
車検の時期はいつ?
車検を受ける年月は前面ガラスに貼られている検査標章(四角のステッカー)で確認しましょう。裏面には車検の有効期限の満了日が記されており、その期日までに車検を受けなければなりません。車検は満了日の2ヵ月前から受けることができるので早めに受けるようにしましょう。また、助手席側の左上に貼られている丸形のシールは点検整備済みステッカーといい、1年ごとの定期点検を受けたことを示すものです。2年ごとの検査(車検)とは違って罰則はありませんが、安全のために1年に1回の定期点検も受けるようにしましょう。
車検はどこで受ければいい?
車検は車屋さんやガソリンスタンドやカー用品店など地方運輸局長から認証を受けた認証工場又は指定工場で受けることができます。車検は予約制で、すぐに受けることはできません。また、車検の内容によれば数日かかることもあるので早めに予約しましょう。車検には多くの費用がかかることもあります。車検の時期を確認して予め準備をしておきましょう。
POINT!
車検費用の内訳は車検基本料金、自賠責保険料、自動車重
量税、部品代、工賃などがあり、車のサイズや年式、走行
距離、整備内容によって異なります。車検の時期が近づい
たら車屋さんなどに相談・見積りを取りましょう。
車検だけ受けていれば大丈夫?
車検をきちんと受けていれば車は壊れないわけではありません。車検などの定期点検の他に、車の使用者が行う日常点検が重要です。今年4月、愛媛の松山自動車道でタイヤがパンクし路肩に止まっていた軽自動車にトラックが衝突し、軽自動車を運転していた女性が亡くなる事故がありました。タイヤの状態、空気圧などは最低でも月に1回は確認しましょう。車に異常や不具合を感じたらすぐに車屋さんなどに相談をして適切な修理や整備を受けるようにしましょう。日頃から安全運転を心がけることも大事ですが、乗っている車の点検や整備も事故を起こさない上で欠かせないものです。